ウッドデッキの解体費用相場は?自分でやる場合の注意点や業者選びのポイントを解説!

ウッドデッキの解体を検討する際、多くの方が「費用はどのくらいかかるのか」「自分で解体できるのか」「業者に依頼すべきか」といった疑問を抱かれるのではないでしょうか。実際、ウッドデッキの解体は比較的シンプルな構造であるため、DIYでの解体も可能です。

一方で、解体業者に依頼すれば安全かつ短期間で作業が完了し、廃材処理まで一括で対応してもらえるため、手間を大幅に削減できます。ただし、当然ながら費用面での負担は増えるため、ウッドデッキの規模や状態、予算に応じて適切な方法を選択することが重要です。

本記事では、ウッドデッキ解体の費用相場やDIYで行う場合の手順と注意点、そして業者選びのポイントまで、検討中の方に向けて詳しく解説します。ご自身の状況に合った最適な解体方法を見つけるための参考にしてください。

ウッドデッキ解体とは?撤去が必要になる理由

ウッドデッキ解体とは、庭や玄関先などに設置された木製デッキを撤去する工事のことです。ウッドデッキは屋外に設置されるため、雨風や紫外線にさらされ続けることで経年劣化が避けられません。

ウッドデッキの撤去が必要になる主な理由として、木材の腐食や劣化による安全性の低下が挙げられます。特に床板のひび割れや柱の腐食が進むと、歩行時に崩落する危険性があるため、早めの対応が必要です。

また、住宅のリフォームや建て替え、庭の模様替えに伴ってウッドデッキを撤去するケースも多く見られます。さらに、定期的な塗装や補修といったメンテナンス費用の負担を軽減するために、使用頻度の低いウッドデッキを解体するという選択をされる方もいらっしゃいます。

ウッドデッキの寿命は使用する木材の種類や環境にもよりますが、一般的に10年~15年程度とされており、安全性を保つためにも適切なタイミングでの解体・撤去の判断が重要です。

ウッドデッキ解体の費用相場

ウッドデッキの解体費用は、デッキのサイズや構造、使用されている材質、立地条件などによって大きく変動します。また、業者に依頼する場合とDIYで行う場合では、費用に大きな差が生じます。

業者に依頼する場合の費用相場

ウッドデッキのサイズ解体費用の目安
小規模(5㎡未満)3万円~5万円
中規模(5~10㎡)5万円~10万円
大規模(10㎡以上)10万円~20万円以上

上記の費用には、解体作業費と廃材の処分費が含まれています。ただし、ウッドデッキの基礎部分(束石やコンクリート基礎)の撤去が必要な場合は、追加で2万円~5万円程度の費用がかかります。

また、天然木を使用したウッドデッキよりも、人工木(樹脂デッキ)の方が解体に手間がかかり、費用が高くなる傾向があります。

正確な費用を把握するためには、複数の業者から見積もりを取得し、現場の状況を確認してもらうのが良いでしょう。

DIYで行う場合の費用相場

費用項目費用の目安
工具レンタル・購入費5,000円~2万円
廃材処分費(処分場持込)5,000円~2万円
合計1万円~4万円

DIYで解体する場合、作業費はかかりませんが、工具の準備と廃材処理に費用が発生します。既に工具を所有している場合は、廃材処分費のみで済むため、業者依頼と比較して大幅にコストを抑えられます。

作業時間や労力、安全面でのリスクを総合的に判断した上で、DIYか業者依頼かを選択しましょう。

ウッドデッキをDIYで解体する場合の注意点

ウッドデッキの解体は、比較的シンプルな構造であるため、DIYでも対応可能な作業です。業者に依頼するよりも費用を大幅に抑えられるため、予算を重視する方にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。

ただし、DIYでの解体には怪我のリスクや廃材処理の手間、想定以上の時間と労力がかかる可能性があります。安全かつスムーズに作業を進めるためには、事前の準備と正しい手順の理解が不可欠です。

ここでは、DIYでウッドデッキを解体する際に必要な工具や基本的な手順、そして注意すべきリスクについて詳しく解説します。

必要な工具と準備するもの

ウッドデッキをDIYで解体するには、適切な工具と安全装備の準備が必要です。基本的な工具としては、

  • ・電動ドライバー
  • ・バール(釘抜き)
  • ・ノコギリ/電動丸ノコ
  • ・ハンマー
  • ・スコップ(基礎撤去用)

などが挙げられます。

安全装備も忘れてはいけません。

  • ・作業用手袋
  • ・安全靴
  • ・保護メガネ
  • ・防塵マスク

を必ず着用しましょう。特に木材を切断する際には木くずや粉塵が飛散するため、目や呼吸器の保護が重要です。

また、解体した廃材を運搬・処分するための軽トラックや大型の袋、ブルーシートも用意しておくと作業がスムーズに進みます。工具を所有していない場合は、ホームセンターでレンタルすることも可能です。

解体作業は想像以上に体力を使うため、複数人で作業することをおすすめします。一人での作業は怪我のリスクが高まるだけでなく、重い部材の運搬や基礎の撤去が困難になる場合があるため注意が必要です。

基本的な解体手順

ウッドデッキの解体は、基本的に設置時と逆の手順で進めます。まず、床板を電動ドライバーやバールを使って取り外します。ビスで固定されている場合は電動ドライバーで、釘で固定されている場合はバールで慎重に外していきましょう。

床板を全て外したら、次に根太(床板を支える横木)や大引き(根太を支える太い横木)を取り外します。この段階でも、ビスや釘で固定されているため、同様の方法で解体を進めます。

その後、柱(束柱)を取り外し、最後に基礎部分(束石やコンクリート基礎)の撤去を行いましょう。束石の場合はスコップで掘り起こし、コンクリート基礎の場合はハンマーやタガネで破砕する必要があります。

解体した木材は、長さや種類ごとに分別しておくと、廃材処分がスムーズになります。また、作業中は周囲の安全を確保し、特に高所作業では転落に十分注意してください。無理に一度に進めようとせず、複数日に分けて作業することも検討しましょう。

ウッドデッキの解体を自分で行うリスク

DIYでのウッドデッキ解体には、リスクが伴います。最も注意すべきは怪我や事故の危険性です。釘の踏み抜き、木材の落下による打撲、切断作業中の指の怪我など、慣れない作業では予期せぬ事故が発生しやすくなります。

また、廃材処理の手間とコストも見落としがちなポイントです。自治体の粗大ごみとして処分できない場合が多く、処分場への持ち込みや産業廃棄物業者への依頼が必要になります。運搬費用や処分費用が想定以上にかかり、結果的に業者依頼と費用が変わらないケースもあります。

加えて、作業時間の見積もりが甘くなりがちで、週末だけの作業では数週間かかることも珍しくありません。体力的な負担も大きいため、ご自身の経験や体力、時間的余裕を十分に考慮した上で、DIYか業者依頼かを判断することが重要です。

解体業者選びのポイント

ウッドデッキの解体を業者に依頼する場合、適切な業者を選ぶことが費用面でも品質面でも重要です。解体業者によって料金体系やサービス内容、対応の丁寧さには大きな差があるため、慎重に比較検討する必要があります。

信頼できる解体業者を見極めるためには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。

  • ・複数業者から相見積もりを取る
  • ・解体工事の実績と資格を確認
  • ・廃材処理方法と追加費用の有無を確認

ここでは、業者選びで押さえておくべき3つのポイントについて詳しく解説します。

複数業者から相見積もりを取る

ウッドデッキ解体の費用は業者によって大きく異なるため、複数の業者から見積もりを取得しましょう。一般的には3社以上から見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。

見積もりを比較する際は、単純に総額だけでなく、作業内容の内訳を確認することが重要です。解体作業費、廃材処分費、基礎撤去費、運搬費などが明確に記載されているか確認しましょう。

また、見積もり時に現地調査を行う業者を選ぶことをおすすめします。写真や電話だけで見積もりを出す業者は、実際の作業時に「想定より複雑だった」として追加費用を請求するケースがあります。

相見積もりを取る際は、各業者に同じ条件を伝え、公平に比較できるようにすることも大切です。極端に安い見積もりを提示する業者には理由を確認し、サービス内容や廃材処理方法に問題がないか慎重に判断しましょう。

解体工事の実績と資格を確認

解体業者を選ぶ際は、ウッドデッキや外構工事の解体実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。過去の施工事例や写真を見せてもらい、類似した規模や構造のウッドデッキを扱った経験があるか確認しましょう。

また、解体工事を行うには「解体工事業登録」または「建設業許可」が必要です。特に床面積80㎡以上の建築物の解体には建設業許可が必要となるため、業者のホームページや見積書で許可番号を確認してください。

さらに、産業廃棄物収集運搬業の許可を持っているか、または提携業者を通じて適切に廃材処理を行っているかも重要なポイントです。無許可で廃材を処理する業者に依頼すると、依頼主も法的責任を問われる可能性があります。

口コミや評判も参考になります。インターネットの口コミサイトや地域の掲示板などで、実際に利用した人の評価を確認し、対応の丁寧さやトラブルの有無をチェックしましょう。

廃材処理方法と追加費用の有無を確認

見積もりを取得する際は、廃材処理方法と費用が明確に含まれているか必ず確認しましょう。「解体費用一式」とだけ記載されている場合、廃材処分費が別料金となっている可能性があります。

適正な業者であれば、廃材の処分先や処理方法を明確に説明できます。マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行についても確認し、廃材が適切に処理されることを保証してもらいましょう。

また、基礎撤去や整地作業が見積もりに含まれているかも重要です。「ウッドデッキ本体の解体のみ」で、基礎部分は別料金となっているケースも多いため、最終的にどこまでの作業が含まれるのか明確にしておく必要があります。

まとめ|費用・安全性・手間を総合的に判断して最適な方法を選びましょう

ウッドデッキの解体は、DIYで行えば費用を抑えられますが、怪我のリスクや廃材処理の手間、想定以上の時間がかかる可能性があります。一方、業者に依頼すれば費用は高くなるものの、安全かつ短期間で作業が完了し、廃材処理まで一括で対応してもらえます。

小規模なウッドデッキで工具を所有している場合はDIYも選択肢となりますが、大規模なデッキや基礎撤去が必要な場合は、業者への依頼がおすすめです。

業者に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取得し、実績や資格、廃材処理方法を確認した上で、信頼できる業者を選びましょう。ご自身の状況に最適な方法を選び、安全で納得のいく形でウッドデッキ解体を進めてください。

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